債務整理を考えたとき、最後に足を止めるのはお金の問題です。
- 弁護士に頼みたいが、支払うお金が手元にない
- 相談だけで高額な料金を請求されないか不安
- どこに相談すればよいのか分からない
お金がないから相談できない。相談できないから返済が続く。この悪循環で、利息だけを払い続けている人がたくさんいます。
運営者のくまごろは、投資詐欺で800万円の借金を抱え、2023年に自己破産をしました。弁護士に依頼したときの費用の工面も、実際に経験しています。
この記事では、費用の相場、手持ちがなくても依頼できる仕組み、相談先の選び方、依頼後の流れをまとめました。読み終えれば、次に電話をかける先が決まります。
先に結論をお伝えします。手元にお金がなくても依頼できます。依頼した時点で返済と督促が止まり、その間に費用を積み立てられるからです。
結論:手元にお金がなくても依頼できる

「費用が払えないから相談できない」は、最も多い誤解です。実際には順番が逆で、依頼したあとに費用をつくる流れが一般的です。
仕組みはこうです。弁護士や司法書士に依頼すると、その専門家が貸金業者へ受任通知を送ります。貸金業法により、業者は受任通知を受け取った時点で本人への取り立てができなくなります。
取り立てが止まると同時に、和解が成立するまで返済も一時的にストップします。これまで返済に充てていた毎月のお金が、そのまま費用の積み立てに回せます。

督促が止まった日の安心感は、今でも覚えています。まず電話をかけてください。
費用の相場は手続きによって大きく違う


債務整理の費用は、選ぶ手続きで変わります。目安は次のとおりです。
| 手続き | 費用の目安 | 内訳の考え方 |
|---|---|---|
| 任意整理 | 1社あたり4〜6万円程度 | 着手金+報酬金。借入先の数で総額が決まる |
| 個人再生 | 40〜60万円程度 | 裁判所費用を含む。住宅ローン特則を使うと加算されることがある |
| 自己破産 | 30〜60万円程度 | 同時廃止か管財事件かで大きく変わる |
任意整理は借入先1社ごとに費用が発生します。5社あれば単純計算で20〜30万円です。整理する会社を選べるため、費用を抑えたい場合は対象を絞る相談もできます。
金額はあくまで目安です。事務所によって料金体系は異なるため、契約前に必ず総額の見積もりを書面で確認してください。
費用を用意する3つの方法


手持ちがない場合、次の3つが現実的な選択肢になります。
① 依頼後に積み立てる(最も一般的)
前述のとおり、依頼すると返済が一時的に止まります。多くの事務所は、その期間に毎月分割で費用を積み立てる方式を採用しています。着手金ゼロで受けてくれる事務所も珍しくありません。
② 法テラスの立替制度を使う
法テラス(国が設立した法的トラブル解決の窓口)には、弁護士費用を立て替える制度があります。収入や資産が一定額以下という条件を満たせば利用でき、立て替えてもらった費用は月々分割で返します。
生活保護を受給している場合は、返済が猶予または免除されることもあります。
③ 事務所の分割払い・後払いを使う
債務整理を多く扱う事務所ほど、分割払いや後払いに柔軟です。相談時に「分割は可能か」「着手金は必要か」を必ず確認してください。
弁護士と司法書士は「140万円」で選び分ける


相談先には弁護士と司法書士があります。費用は司法書士のほうが安い傾向にありますが、扱える範囲に法律上の制限があります。
| 弁護士 | 司法書士(認定司法書士) | |
|---|---|---|
| 扱える借金の額 | 制限なし | 1社あたり140万円以下 |
| 個人再生・自己破産 | 代理人として対応できる | 書類作成の支援が中心 |
| 裁判になった場合 | 対応できる | 対応できる範囲が限られる |
| 費用 | やや高め | やや安め |
1社あたりの借入が140万円を超える場合や、個人再生・自己破産を視野に入れている場合は、弁護士を選ぶほうが確実です。借入先が少なく金額も小さいなら、司法書士で費用を抑える選択もあります。
相談先は5つ。まずは弁護士事務所の無料相談から


| 相談先 | 費用 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 弁護士事務所 | 相談無料の事務所が多い | 手続きまで一気に進めたい |
| 司法書士事務所 | 相談無料の事務所が多い | 借入額が小さく費用を抑えたい |
| 法テラス | 無料(条件あり) | 収入が少なく費用の立替を使いたい |
| 消費生活センター(188) | 無料 | どこに相談すべきか整理したい |
| 自治体の無料法律相談 | 無料 | まず対面で話を聞いてほしい |
迷ったら弁護士事務所の無料相談が最短です。相談から手続きまで同じ窓口で完結するため、二度手間になりません。
相談時に次のものがあると話が早く進みます。
- 借入先の一覧(社名・借入額・毎月の返済額)
- 直近の明細や督促状
- 収入がわかるもの(給与明細など)
- 本人確認書類
正確に思い出せなくても構いません。分かる範囲で伝えれば、残りは専門家が調査します。
依頼から解決までの流れは5ステップ


- 相談・依頼 … 借入状況を伝え、方針と費用を決める
- 受任通知の送付 … 数日以内に督促と返済が止まる
- 取引履歴の調査 … 借入額を正確に確定する(1〜2ヶ月)
- 業者との交渉 … 利息のカットや返済期間を交渉する(3〜6ヶ月)
- 和解・返済開始 … 合意した金額を3〜5年かけて返す
依頼から和解までは、任意整理でおおむね3〜6ヶ月です。取り立てが止まるのは最初の数日以内なので、精神的な負担は早い段階で軽くなります。
こんな事務所には注意する


債務整理を扱う事務所は数多くあります。次の特徴が見えたら、いったん立ち止まってください。
- 総額の見積もりを書面で出さない
- 「必ず減額できる」と断言する
- 質問しても担当者が毎回変わり、話が通じない
- その場での契約を強くせかす
減額できる金額は、業者との交渉次第で変わります。結果を断言する事務所は、その時点で誠実とは言えません。




2〜3件相談して比べて構いません。相談は無料ですし、断っても問題ありません。
よくある質問


- Q借金がいくらから債務整理を考えるべきですか。
- A
金額の決まりはありません。判断の目安は「このまま返し続けて3〜5年で完済できるか」です。難しいと感じるなら、金額にかかわらず相談する価値があります。
- Q借金が少額でも依頼したほうがよいですか。
- A
減額できる金額より費用が高くつく「費用倒れ」になる場合があります。相談時に、費用と減額見込みの両方を確認してください。
- Q相談したら必ず依頼しなければいけませんか。
- A
その必要はありません。相談だけで終えても問題ありません。複数の事務所を比較してから決めても構いません。
- Q督促の電話は本当に止まりますか。
- A
貸金業者は、受任通知を受け取ったあと本人へ取り立てをすることが法律で禁じられています。通常は数日以内に止まります。止まらない場合は依頼先へ連絡してください。
まとめ|まず無料相談の電話をかける


- 手元にお金がなくても依頼できる。依頼後に返済が止まり、その間に積み立てられる
- 費用の目安は任意整理で1社4〜6万円、自己破産で30〜60万円
- 1社140万円を超えるなら弁護士、小口なら司法書士で費用を抑える手もある
- 収入が少ないなら法テラスの立替制度が使える
- 「必ず減額できる」と断言する事務所は避ける
相談は無料で、断っても費用は発生しません。動かずに利息を払い続けるほうが、金額としては確実に損をします。
手続きを終えたあと、生活がどう変わるのかは次の記事にまとめています。






一番きついのは、誰にも言えないまま一人で抱える時間です。そこから出てください。