「クレジットカードを作りたいけれど、審査に通るか不安…」
そんなときの選択肢としてよく挙がるのが、デビットカード・プリペイドカード・デポジットカードです。
一見すると似ていますが、実は仕組みやメリット・デメリットは大きく異なります。
- デビットカード:即時払い
- プリペイドカード:前払い(チャージ式)
- デポジットカード:保証金を預けて利用できる後払い(クレヒス※が積める)
※クレヒス:クレジットヒストリーの略称で、個人のクレジットカードやローンの利用履歴や返済実績などの信用情報全般を指します。

ボクも昔、この3つの違いを知らなくて失敗したんだ。けっこう重要な差があるんだよ!
👉 結論から言うと、クレヒスを積みたい人はデポジットカード一択。
一方で「審査なしで気軽に使いたい」ならデビットやプリペイドも便利です。
この記事では、この3種類のカードの特徴と違いを徹底比較し、あなたに最適な選び方が分かるように整理していきます。
デビットカードとは?仕組みと特徴
デビットカードは、銀行口座と直結し「使った瞬間に口座から即時引き落とし」される決済カードです。
基本は一括払いのみ・キャッシング不可で、クレジットカード(後払い)やプリペイドカード(前払い/チャージ式)とは支払いタイミングが異なります。三井住友銀行など大手発行元もこの仕組みを明示しています。
特徴①:口座残高から“即時払い”
決済と同時に預金口座から引き落とし。利用後に請求が“たまらない”ので家計管理がしやすい設計です。

“使ったらすぐに減る”から、レシート整理より口座アプリを見るのが早いよ
特徴②:原則、与信審査なしで作りやすい
多くの銀行が年齢等の条件を満たせば与信審査なしで発行(例:楽天銀行、MUFG、PayPay銀行など年齢制限以外は基本的に審査不要)。クレカ審査に不安がある層でも持ちやすいのが強みです。
特徴③:使いすぎ防止に向く
使える上限は口座残高まで。使いすぎを抑えたい/未成年や家族カードの代替にしたい人の“はじめてのキャッシュレス”に向きます。
注意点:ホテル・レンタカーで断られる/制約が出ることがある
旅行や出張でホテルやレンタカーを利用するときに注意したいのが「デポジット(保証金)」の仕組みです。
① デポジット(保証金)とは?
ホテルやレンタカー会社は、宿泊料やレンタル代とは別に「追加費用や破損などに備えるための保証金」を一時的に確保します。
② クレジットとデビットの違い
- クレジットカードなら「利用枠を一時的に押さえるだけ」で、口座残高は減りません。
- デビットカードでは「実際にお金が引き落とされ」、後日返金される仕組みになります。
③ 利用者が困るケース
例えば、宿泊料が1万2,000円のホテルにチェックインした際、もう1泊分=1万2,000円をデポジットとして請求されると、合計2万4,000円が口座から引き落とされます。
チェックアウト時に問題がなければ返金されますが、返金までに数日〜20日程度かかる場合もあり、その間は自分のお金を自由に使えない状態になります。
④ さらに気をつけたい点
- デビットカードそのものを受け付けないホテルやレンタカー会社もある
- 車種・店舗・契約条件によっては「クレジットカード必須」としている場合もある

旅行や出張でトラブルにならないためには、予約前に必ず公式サイトや問い合わせで「デビット対応の可否」「デポジット金額・返金までの目安」を確認しておくことが大切だよ
30秒チェック|デビットが合う人
こんな人にはデビットカードがピッタリ。自分に当てはまるか、サッと確認してみましょう。
- 毎月の予算を超えたくない(即時払いが安心)
- 審査なしで今すぐ持ちたい
- 海外旅行やレンタカーは少なめ(→多いなら後払い系=デポジット/クレジットを併用)

上記の注意点は銀行公式FAQや大手レンタカーの案内でも明記されています。旅行・出張が多い人は、“即時払いの安心”と“デポジット対応力”を使い分けるのが堅実だね
プリペイドカードとは?仕組みと特徴
プリペイドカードは「チャージした金額の範囲内で使える前払い型のカード」です。
現金や銀行口座から事前に入金して利用する仕組みで、クレジットカードやデビットカードと違い「チャージ残高=使える上限」となります。

コンビニで電子マネーをチャージするのと同じ感覚だよ
特徴①:事前チャージして使う「前払い型」
- あらかじめチャージして、その金額分だけ利用可能。
- 現金感覚で使えるので、つい使いすぎる心配が少ない。
- 海外ブランド(Visa・MasterCardなど)付きなら、ネット通販や海外店舗でも使える。
特徴②:学生や未成年でも利用可能
- 審査不要で、中高生や未成年でも親の同意があれば発行可能。
- お小遣いや仕送り管理にも使いやすく、子どものキャッシュレス入門としても人気。
特徴③:利用できる店舗は多いが残高管理が必要
- VisaプリペイドやMasterCardプリペイドなら、基本的にクレジットカードが使える場所ならほぼ利用可能。
- ただし残高が不足すると決済できないので、「あと数百円しかない!」という場面で焦ることも。

残高不足でレジで止められたらちょっと恥ずかしいから、使う前にはこまめにチェック必要だよ
特徴④:クレヒスは積めない
- プリペイドカードはあくまで「前払い」。
- 利用履歴は信用情報(クレジットヒストリー)には登録されないため、将来クレジットカードを作る際の審査に有利になることはない。
→ クレヒスを積みたい」人には向かない。
注意点|高額決済や予約には弱い
- ホテル宿泊やレンタカーなど「後から追加費用が発生する可能性のある支払い」では利用できないケースが多い。
- 定期支払(サブスクや公共料金)も一部非対応のサービスあり。

シーンは「日常の買い物・ネット通販」が中心と考えるのが安心だよ
30秒チェック|プリペイドが合う人
こんな人にはプリペイドカードがピッタリ。自分に当てはまるか見てみましょう。
- 学生や未成年でクレカやデビットが持てない
- お小遣いや生活費を「チャージした分だけ」で管理したい
- ネット通販やサブスクを“現金以外”で簡単に使いたい

プリペイドで使えるのは“先に入れた分だけ”だから、学生でも安心してネット通販やサブスクに使えるよ。つい使いすぎちゃうのを防ぐにはピッタリだと思う
デポジットカードとは?仕組みと特徴
デポジットカードは、あらかじめ保証金(デポジット)を預けて利用する「後払い型のカード」です。
見た目も仕組みもクレジットカードにとても近く、通常のショッピングや旅行先での決済に幅広く対応できます。

“デポジット”って聞くと難しそうだけど、ざっくり言うと『保証金を預けて使えるクレジットカード』なんだよ
特徴①:保証金(デポジット)を預けて使う「後払い型」
- 発行時に一定の金額を保証金として預け、その金額を担保にカードを利用できる。
- 利用方法は基本的に通常のクレジットカードと同じで「後払い」。
- 「審査が心配だけどクレジット機能を持ちたい」という人の新しい選択肢。
特徴②:見た目も機能もクレジットカードに近い
- 国際ブランド(Visa・MasterCardなど)が付帯しており、決済時には普通のクレジットカードと同じように扱われる。
- ネット通販やサブスクはもちろん、公共料金の支払いにも対応可能。
- デビットやプリペイドでは難しい「幅広い利用シーン」に強い。
特徴③:ホテル・レンタカーでも利用可能
- デビットやプリペイドでは断られることの多いホテルのチェックインやレンタカー契約でも利用できる。
- 旅行や出張での安心感は、クレジットカードとほぼ同等。
- 海外旅行や長期出張が多い人にとっては大きなメリット。
特徴④:クレヒスを積めるので将来に有利
- 利用履歴が信用情報に登録されるため、クレジットヒストリー(クレヒス)を積み上げられる。
- 将来的にゴールドカードや通常のクレジットカードを申し込みたい人にとって「信用を育てる練習カード」としても役立つ。
注意点|保証金が必要&利用枠はデポジット次第
- 利用にはあらかじめ保証金が必要(例:5万円〜)。
- 利用可能枠は、審査で設定された上限額と保証金額のうち少ない方が適用される。
- クレジットカードよりは審査が柔軟だが、まったく審査がないわけではない。

まとまった保証金は必要だけど、その分“クレジットと同じ体験”ができて、将来につながるカード」と考えるのがポイントだよ
30秒チェック|デポジットカードが合う人
👉 こんな人にはデポジットカードがピッタリ。当てはまるかサッと確認してみましょう。
- クレジットカードを持ちたいが審査が不安
- 将来のためにクレヒスを積んでいきたい
- 旅行や出張でホテル・レンタカーをよく利用する

保証金はちょっとハードルだけど、そのぶん“クレジットと同じ便利さ+信用作り”が手に入るんだ。将来のステップアップにもいいね
3種類のカードの違いを比較表で整理
ここまでデビットカード、プリペイドカード、デポジットカードを個別に見てきました。
「結局どう違うの?」と感じた方のために、主要なポイントを一覧で整理したのが下の表です。
支払い方式・利用シーン・クレヒスの有無・審査の難易度・海外利用のしやすさ、そして意外と見落としがちな「発行元」までを比べています。
一目で3種類の立ち位置がわかるので、ぜひチェックしてみてください。
項目 | デビットカード | プリペイドカード | デポジットカード |
---|---|---|---|
支払い方式 | 即時払い(口座からすぐ引き落とし) | 前払い(チャージ残高の範囲内) | 後払い(保証金を担保に利用) |
利用可能シーン | ネット通販、日常の買い物 ※ホテル・レンタカーは制約あり | ネット通販、日常の買い物 ※高額予約・定期払いは制約あり | クレジットカードとほぼ同等 ホテル・レンタカーも利用可 |
クレヒス | 積めない | 積めない | 積める(将来のクレカ審査に有利) |
審査の難易度 | 原則なし(口座開設条件のみ) | なし(誰でも発行可) | あり(通常のクレカより柔軟) |
海外利用 | Visa/Mastercard付きなら利用可 ※一部制約あり | Visa/Mastercard付きなら利用可 ※一部制約あり | クレジットカード同等に利用可 |
発行元 | 銀行(例:楽天銀行、三菱UFJ銀行など) | 事業者・通信会社など(例:au、LINE、Vプリカ発行会社) | クレジットカード会社(例:楽天カード発行元) |

並べて見ると分かりやすいね!
・デビット=“即時払いの安心”
・プリペイド=“前払いで管理”
・デポジット=“後払いで信用作り”
自分のライフスタイルに合わせて選べば失敗しないよ
「デビットカードやプリペイドカードって、クレジットカードと見た目で区別できるの?」
そんな疑問を持つ人も多いはずです。実際は次のようになっています。
デビットカード
- VisaデビットやMastercardデビットの場合、見た目はほぼクレジットカードと同じ。
- 表面に「DEBIT」と小さく記載されているケースが多い。
- 店員さんも一見すると区別がつかないことが多いので、仕組みは即時払いだけど、見た目はクレジットカードと考えてOK。
プリペイドカード
- VisaプリペイドやMastercardプリペイドも基本はクレジットカードそっくり。
- ただし「PREPAID」と明記されていることが多い。
- デザインによっては「学生向け」「ギフトカード風」のものもあり、カードの発行会社ごとに見た目の差が大きい。
デポジットカード
- ほとんどが通常のクレジットカードと見分けがつかないデザイン。
- 「DEPOSIT」などの表記がないことも多く、外見はクレジットカードそのもの。
- ホテルやレンタカーのフロントでも、見た目で不安に思われることはほぼない。

見た目はどれも、ほとんどクレジットカードと同じだから心配いらないよ。
ただ“DEBIT”や“PREPAID”って小さく書いてあることがあるから、自分で区別するときの目印になるんだ。
編集部おすすめ」「本記事での比較基準によるランキング
ここまで「デビット」「プリペイド」「デポジット」の仕組みや特徴を個別および比較しながら解説してきました。
でも実際に選ぶとなると、「自分にはどれが合っているの?」 と迷う方も多いはず。
そこで本記事では、読者ニーズに合わせて
- 審査の通りやすさ
- クレジットカードに近い度(機能・見た目)
- 海外旅行での使いやすさ
- 国内旅行・日常利用での便利さ
- 学生・未成年へのおすすめ度
- 将来のクレカ審査に有利になる度
といった切り口で、6つのランキングをまとめました。
あくまで「利用シーン別の目安」ですが、自分の状況に合わせて選ぶヒントとしてぜひ参考にしてみてください。
審査の通りやすさランキング
👉 とにかく今すぐカードがほしい層向け
1位:プリペイドカード(審査ゼロ、誰でも即発行)
2位:デビットカード(銀行口座開設が条件。信用審査は不要)
3位:デポジットカード(保証金+簡易審査が必要)

“とにかく今すぐ欲しい!”ならプリペイド一択。でも将来を考えるならデポジットで育てるのもアリだよ!
クレジットカードに近い度ランキング(機能・見た目)
👉 「クレカと同じように使いたい」層向け
1位:デポジットカード(後払いで利用でき、ホテルやレンタカーも安心。国際ブランド付きでクレカとほぼ同じ機能)
2位:デビットカード(国際ブランド加盟店で利用可能。ただし即時払いなので一部制約あり)
3位:プリペイドカード(こちらも国際ブランド付きで多くの店舗で利用可。ただしチャージ残高に依存し、定期払い・高額決済に弱い)

“クレジットカードっぽさ”で選ぶならデポジットがダントツ!
見た目も機能もほぼ同じなんだ
海外旅行で使いやすいランキング
👉 ホテル・レンタカー対応や海外店舗での利用を重視する層向け
1位:デポジットカード(ホテルやレンタカーでも安心。海外旅行保険が付く場合も)
2位:デビットカード(国際ブランド付きなら使えるが、保証金処理で不便なケースあり)
3位:プリペイドカード(使える店舗は増えているが、現地では拒否されることも)

海外旅行なら“後払い対応”が安心!デポジットならホテルのフロントでもスムーズに通れるよ。
プリペイドやデビットは、カード番号やシステム処理で“即時払い”って判定されるから、保証金が必要なホテルやレンタカーでは断られることもあるんだ
国内旅行・日常利用で使いやすいランキング
👉 普段の買い物や小旅行で便利さを重視する層向け
1位:デビットカード(口座直結でチャージ不要。家計管理に強く、公共料金やサブスクも安心)
2位:プリペイドカード(学生や現金派でも気軽に持てるが、チャージや残高管理が必要)
3位:デポジットカード(便利だが保証金が必要。日常利用だけなら少しオーバースペック)

普段づかいならデビットが一番ラク!チャージいらずで残高不足の心配も少ないから、買い物や光熱費の支払いにピッタリだよ
- チャージ不要で手間がない
- デビットは銀行口座直結。使った瞬間に残高から引き落とされるので、事前チャージの必要がありません。
- プリペイドはコンビニやアプリでチャージが必要=日常的に少し面倒。
- 残高不足で決済エラーになりにくい
- デビットは銀行残高=利用上限。給与振込や口座残高に連動するので使いやすい。
- プリペイドは「あと数百円しか残ってない!」とレジで止まるリスクがある。
- 公共料金・定期支払いに強い
- デビットは電気代・携帯代などの定期払いにも広く対応。
- プリペイドは一部のサブスクや公共料金が未対応。
👉 つまり、国内での日常生活に溶け込ませるなら「チャージレス+定期払い対応」のデビットの方が使いやすい、というのが決定打です。
学生・未成年におすすめランキング
👉 未成年や親御さんに刺さる層向け
1位:プリペイドカード(審査不要。中学生や高校生でも保護者の同意があれば発行できるものが多い。ただしVプリカのように18歳以上限定のカードもある)
2位:デビットカード(15歳以上から作れる銀行が多数。高校生のキャッシュレス入門に向いている)
3位:デポジットカード(保証金と簡易審査が必要で、基本的に成人向け。未成年には不向き)

プリペイドは中高生でも親の同意があれば持てるものが多いし、デビットも15歳以上から作れる銀行が多いんだよ
“将来クレジットカードを持ちたい人”におすすめランキング
👉 将来のクレヒスを意識している層向け
1位:デポジットカード(利用履歴が信用情報に登録され、将来の審査に有利)
2位:デビットカード(クレヒスは積めないが、キャッシュレスの練習には◎)
3位:プリペイドカード(クレヒスに反映されないため将来性は弱い)

“いつかゴールドカードを持ちたい!”って思うなら、デポジットで信用を積み重ねるのが近道だね
デポジットカードの代表例「ネクサスカード」
ここまで見てきたように、デポジットカードは「保証金を預けて利用できる後払い型カード」で、クレジットカードと同じようにホテルやレンタカーでも安心して使えるのが大きな特徴でした。
その代表例のひとつが ネクサスカード です。
- 最低5万円〜保証金を預けて利用可能
- 国際ブランドは Mastercard
- 利用実績は信用情報に登録され、クレヒスを積むことができる
- 盗難・不正利用に対する補償は公式に明記
- ただし、旅行傷害保険の付帯はなし(保険が必要な人は別途加入が安心)
💬 くまごろのひとこと
「“まずは少額からクレヒスを積みたい”って人には、ネクサスカードみたいなデポジットカードが一つの選択肢になるよ!」

さらにネクサスカードについて知りたい方は、こちらの記事もどうぞ:
まとめ|3種類の違いを押さえて、自分に合うカードを選ぼう
ここまで、デビットカード・プリペイドカード・デポジットカードの違いを整理してきました。
- デビットカード:即時払い。審査不要で手軽、日常利用や家計管理に◎
- プリペイドカード:前払い。学生や未成年でも安心、チャージで使いすぎ防止に◎
- デポジットカード:保証金を預けて利用する後払い型。クレヒスを積めるので将来のクレジットカード取得に有利
冒頭でも触れたとおり、「審査に不安があるけどクレヒスを育てたい人」にはデポジットカード一択。
一方で「今すぐ・審査なしで気軽に持ちたい」ならデビットやプリペイドも十分便利です。
大切なのは「自分がカードに何を求めるか」。
日常の買い物か、学生の使いすぎ防止か、将来の信用作りか——目的を意識して選べば、きっと満足できるカードが見つかります。

“即時払いの安心”ならデビット
“チャージ管理の安全”ならプリペイド
“将来へのステップアップ”ならデポジット
自分に合ったカードを選べばキャッシュレス生活がぐっとラクになるよ
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