「予定は7割」が、家族の笑顔を守ってくれる
「せっかくだから、あれもこれも行きたい!」
旅行前になると、つい予定を詰め込みたくなりますよね。
でも実は、予定を“7割”に抑えることこそ、家族旅行を穏やかに終える最大のコツなんです。
僕自身、以前はギチギチに詰め込んだ旅程で、
移動中に疲れ果てたり、子どもがぐずって空気が悪くなったり…
「楽しいはずの旅行なのに、なんでこんなにイライラしてるんだろう?」と悩んでいました。
そんな経験を経て、今では「余白を守る旅程」を意識するようになり、
年1回の“ケンカゼロ旅行”が実現できるようになりました。
この記事では、予定を7割に抑えることで得られるメリットと、
実際にどうやって“余白のある旅程”を組めばいいのかを、くまごろ家の実例を交えてご紹介します。
「予定を立てる」よりも「余白を守る」――
その発想が、家族の笑顔をつくる第一歩になります。
第1章|予定を詰め込むほど、笑顔は減る?
「せっかくだから、あれもこれも行きたい」
「せっかく遠出するんだから、できるだけ多くのスポットを回りたい」
そんな気持ちで、家族旅行のスケジュールを立てたことはありませんか?
僕も以前はそうでした。
観光地をリストアップして、移動時間をギリギリまで詰めて、
「この通りに動けば、最高の旅行になるはず!」と意気込んでいたんです。
でも、現実は違いました。
😣 ギチギチ旅程が生む“火種”
予定通りに進まないと、イライラする。
子どもがぐずると、親が焦って叱ってしまう。
「なんでこんなに急がなきゃいけないの?」という空気が家族全体に広がる。
結果的に、誰かが不機嫌になり、
せっかくの旅行が“楽しい思い出”ではなく、“疲れた記憶”になってしまうんです。
僕自身、何度もそんな経験を繰り返してきました。
そしてようやく気づいたんです。
「ケンカの火種は、スケジュールに潜んでいる」と。
🔥 スケジュールが空気をつくる
家族旅行は、ただの移動や観光ではありません。
家族が一緒に過ごす“濃密な時間”です。
その時間をどう設計するかによって、
旅の空気は「笑顔」になるか「険悪」になるかが決まります。
ギチギチに詰め込んだスケジュールはともすれば
家族の体力や気分の波を無視した“理想の押しつけ”になりがちです。
でも、余白のあるスケジュールなら、
ちょっとしたトラブルも「まあいいか」と笑って流せる余裕が生まれます。
✋ まずは「詰め込みすぎていないか?」を見直そう
この記事では、そんな経験を踏まえて
「予定は7割で止める」旅程設計のコツを、くまごろ家の実例とともにご紹介していきます。
次章では、なぜ“7割旅程”が家族にちょうどいいのか?
その理由とメリットを、具体的に掘り下げていきます。
第2章|なぜ「7割旅程」が家族にちょうどいいのか?
「予定を減らすなんて、もったいない」
そう思う方もいるかもしれません。
でも実は、“予定を7割に抑える”ことで、旅の満足度はぐっと高まるんです。
その理由は、ズバリ「余白が心の余裕を生むから」。
🧘♂️余白があると、人は優しくなれる
旅行中は、移動・食事・観光・荷物管理など、意外とやることが多いもの。
そこに予定を詰め込みすぎると、時間に追われて心がピリピリしてしまいます。
でも、旅程に余白があると――
- 少し遅れても「まあいいか」と思える
- 子どもがぐずっても、落ち着いて対応できる
- 思いがけない寄り道や出会いを楽しめる
つまり、余白は“トラブルを笑って流せる力”をくれるんです。
👨👩👧👦「自分のペース」で過ごせる安心感
家族といっても、体力も興味もテンポもバラバラ。
子どもは急に疲れたり、気分が変わったりしますし、
親だって、運転や荷物管理で意外とヘトヘトになっているものです。
そんなとき、余白がある旅程なら――
- 子どもは「ちょっと休みたい」と言いやすくなる
- 親も「無理に動かなくていい」と思える
- 家族それぞれが“自分のペース”で旅を楽しめる
結果的に、誰かが無理をして不機嫌になる…という事態を防げるんです。
☕「何もしない時間」が、最高の思い出になることも
くまごろ家では、旅程の中に“何もしない時間”を意識的に入れています。
- ホテルでゴロゴロする時間
- 公園でただ座っている時間
- カフェで家族それぞれが好きなことをする時間
この“何もしない時間”こそが、家族の笑顔をつくる時間になることが多いんです。
誰かが本を読んでいて、誰かが昼寝していて、誰かがぼーっとしている――
そんな何気ない時間が、旅の記憶に深く残ることもあります。
「7割旅程」は、家族の絆を守る設計
予定を詰め込むより、余白を守る。
それが、家族みんなが笑顔で過ごせる旅の秘訣です。
次章では、くまごろ家で実際に使っている「ゆるめ旅程テンプレート」をご紹介します。
午前・午後・夜のバランス設計や、“何もしない時間”の入れ方など、すぐに使えるヒントが満載です。
第3章|くまごろ家の「ゆるめ旅程テンプレート」紹介
「予定は7割で止める」と言われても、
「じゃあ具体的にどう組めばいいの?」と迷う方も多いはず。
そこで今回は、くまごろ家で実際に使っている“ゆるめ旅程テンプレート”をご紹介します。
ポイントは、午前・午後・夜のバランスを整えながら、意識的に“何もしない時間”を入れること。
🕘 午前:体力のある時間帯に、メインの活動を
- 観光スポットは1〜2か所まで
- 混雑前に動くことで、ストレスを減らす
- 子どもが元気な時間帯に、アクティブな予定を入れる
📌ポイント:午前中に「やりたいことの中心」を済ませておくと、午後以降の余裕が生まれます。
🕒 午後:“何もしない時間”を含めた、ゆるめの設計
- カフェ、公園、温泉など、のんびり過ごせる場所を選ぶ
- 予定を入れすぎず、「何もしない時間」を確保する
- 子どもが自由に遊べる空間を選ぶと、親も休める
📌ポイント:“何もしない時間”は、旅の中で最も心がほぐれる瞬間になります。
🕕 夕方〜夜:早めのチェックインで、家族時間をゆったりと
- 宿には16時頃までに到着するのが理想
- 荷物整理やお風呂、夕食などをゆったり過ごす
- 無理に外出せず、宿でのんびりする選択肢を持つ
📌ポイント:夜の時間は“家族の絆を深める時間”。余裕があると、自然と笑顔が増えます。
🛋 くまごろ家の“何もしない時間”の具体例
- ホテルのベッドでゴロゴロしながらテレビを見る
- 公園のベンチで、家族それぞれが好きなことをする
- カフェで、親は読書・子どもは塗り絵・誰かは昼寝
この“何もしない時間”があることで、
「予定通りに進まなくても、まあいいか」と思える余裕が生まれます。
そしてその余裕こそが、ケンカゼロ旅行の土台になるんです。
💡もちろん、これはあくまで「くまごろ家の一例」。
家族の年齢構成や好みによって、旅程の組み方はさまざまです。
大切なのは、「家族みんなが心地よく過ごせるペース」を見つけること。
第4章|予定を7割に抑えるための5つのコツ
「予定は7割で止める」と言われても、
実際にどうやってその“7割”を見極めればいいのか、迷いますよね。
ここでは、くまごろ家が実践している「予定を7割に抑えるための5つのコツ」と、
数字で考える“7割旅程の設計法”をご紹介します。
⏱ まずは「活動時間=10時間」と考えてみよう
家族旅行の1日をざっくり「朝9時〜夜7時=10時間」とする(朝食時間は除いています)と、 7割旅程の目安は「7時間分の予定を組む」ことになります。
つまり、残りの3時間は“余白”として確保するイメージです。
この余白には、以下のような時間が含まれます:
- 予想外の渋滞や待ち時間
- 子どものぐずりやトイレ休憩
- 思いがけない寄り道や出会い
- ただ座って過ごす“何もしない時間”
予定を詰め込むのではなく、「余白を先に確保する」ことで、
旅の空気がぐっと穏やかになります。
コツ①|希望を絞る「行きたい場所は3つまで」
「せっかくだから」と欲張ると、予定はすぐにパンパンになります。
まずは家族それぞれの希望を聞いたうえで、
「今日行く場所は最大3か所まで」と決めておくのがおすすめです。
📌ポイント:優先順位をつけて、「今回はここだけ」「次回はあそこ」と分けることで、満足度が上がります。
コツ②|“移動時間”を多めに見積もる
地図上では30分でも、実際は渋滞・駐車場探し・トイレ休憩などで1時間かかることも。
移動時間は「1.5倍〜2倍」で見積もると、余裕が生まれます。
📌ポイント:移動そのものを“旅の一部”として楽しむ意識を持つと、イライラが減ります。
🛋 コツ③|“何もしない時間”を先に確保する
旅程を組むときは、まず「何もしない時間」を先にスケジュールに入れてしまいましょう。
例:
- 午後2時〜3時は公園で自由時間
- 夕方は宿でゴロゴロタイム
- カフェで家族それぞれが好きなことをする時間
📌ポイント:この“余白”があることで、予定が崩れても「まあいいか」と思える余裕が生まれます。
🍽 コツ④|“並ばない選択肢”を用意しておく
人気店に並ぶのも旅の楽しみですが、子ども連れの場合はリスクも。
地元スーパーで調達する、テイクアウトにするなど、並ばない選択肢を事前に用意しておくと安心です。
📌ポイント:「並ぶかどうかは現地で決める」くらいの柔軟さが、旅の空気を守ります。
🔄 コツ⑤|“予定変更OK”の心構えを持つ
旅は生きもの。天候・体調・気分によって、予定は変わるものです。
「予定通りに進まなくてもOK」「変更してもいい」と、最初から決めておくことで、心に余裕が生まれます。
📌ポイント:予定変更を“失敗”ではなく、“旅の味”として楽しむ姿勢が、家族の笑顔につながります。
第5章|余白が生んだ、くまごろ家の“笑顔エピソード”
「何もしない時間なんて、もったいない」
そう思っていた頃の僕は、旅程をギチギチに詰めていました。
でも今では、“何もしない時間”こそが、旅の中でいちばん心に残る瞬間になることを知っています。
そのことを強く実感したのが、香川県への家族旅行でした。
🌉 瀬戸大橋の近くの公園で、ただ座っていた時間が最高の思い出になった話
その日は、午前中にうどんの名店を巡り、瀬戸内の景色を楽しみ、
午後は「瀬戸大橋の近くにある公園でのんびりしよう」と決めていました。
特に何かをする予定はなく、ただベンチに座って、風に吹かれながら過ごす時間。
最初は「暇だな…」と思っていた僕も、
ふと見ると、子どもたちがブランコに乗ったり、砂場で山を作ったりして遊び始めていました。
長女は砂場で小さなケーキ屋さんごっこを始め、
次女はブランコをこぎながら「見ててね!」と何度も笑顔を向けてくる。
息子は芝生の上で寝転がって、瀬戸大橋を見上げながら「でっかいなぁ」とつぶやいていました。
妻はその様子をスマホで撮りながら、静かに笑っていました。
僕はというと、ベンチに座って、ただその光景を眺めていたんです。
何もしていないのに、心がじんわり満たされていくような感覚でした。
😊 名所よりも、ブランコと砂場が“旅のハイライト”になることもある
あのとき、僕ははっきりと再認識しました。
「いろんな名所や名物料理もいいけど、子どもたちはこんなブランコや砂場でも十分に――いや、むしろ楽しいんだな」と。
- 誰も急かさない
- 誰も怒らない
- 誰も疲れていない
そんな時間が、家族の“素の笑顔”を引き出してくれたんです。
帰宅後、子どもたちが「またあの公園行きたいね」と言ったとき、
僕は「予定を減らしてよかった」と心から思いました。
第6章|旅程作成ワークシート:あなたの家族に合った7割旅程をつくろう
ここまで読んで、「7割旅程、やってみたい!」と思った方へ。
この章では、あなたの家族にぴったりの“余白ある旅程”を作るためのワークシートをご紹介します。
ポイントは、「家族みんなの声を聞くこと」と「予定を減らす勇気を持つこと」。
さっそく、実践してみましょう!
ステップ①|旅程設計のためのチェックリスト
まずは、旅程を組む前に確認しておきたい項目をチェック!
チェック項目 | 内容 | チェック欄 |
家族の希望を聞いたか? | 行きたい場所・やりたいことを全員からヒアリング | ☐ |
1日の活動時間を10時間と仮定し、7時間以内に収めたか? | 予定を7割に抑える目安 | ☐ |
“何もしない時間”を先に確保したか? | 午後や夕方に余白を入れる | ☐ |
移動時間を多めに見積もったか? | 実際の所要時間+30〜50% | ☐ |
並ばない選択肢を用意したか? | 食事・観光の代替案 | ☐ |
予定変更OKの心構えを持っているか? | 「崩れてもいい」と思える余裕 | ☐ |
ステップ②|くまごろ式「7割旅程テンプレート」
以下は、1日の旅程を組む際のテンプレートです。ご自身の家族構成や目的に合わせてアレンジしてください。
時間帯 | 内容例 | 余白ポイント |
午前(9:00〜12:00) | 観光スポット1〜2か所 | 混雑前に動く/体力ある時間帯 |
昼食(12:00〜13:00) | 地元の人気店 or スーパーで調達 | 並ばない選択肢を持つ |
午後(13:00〜16:00) | 公園・カフェ・温泉など | “何もしない時間”を含める |
夕方(16:00〜17:30) | 宿に早めにチェックイン | 荷物整理・家族時間をゆったり |
夜(18:00〜) | 宿でのんびり/近場で夕食 | 無理に外出せず、疲れを癒す |
📌ポイント:予定を立てるより、「余白を守る」ことを意識しましょう。
ステップ③|家族会議のすすめ
旅程は“親が決めるもの”ではなく、“家族みんなでつくるもの”。
出発前に、簡単な家族会議を開いてみましょう。
- 「今回の旅行でやりたいこと」を全員に聞く
- 希望をホワイトボードや紙に書き出す
- 優先順位をつけて、3つまでに絞る
- 午前・午後・夜のテンプレートに当てはめる
- “何もしない時間”をどこに入れるか話し合う
- 「予定変更OK」のルールを共有する
📌ポイント:子どもにも役割を持たせると、旅への参加意識が高まります!
最終章|予定を減らすことで、思い出は増える
「まあいいか」と笑える旅が、家族の絆を深めてくれる
旅の計画を立てるとき、私たちはつい「せっかくだから」と予定を詰め込みがちです。
でも、家族旅行の本当の目的は、“思い出をつくること”ではなく、“家族で笑い合うこと”ではないでしょうか。
このブログでは、くまごろさんの実体験をもとに「7割旅程」という考え方をご紹介してきました。
🧭 これまでのポイントを振り返る
- “何もしない時間”を先に確保する
公園で座る、宿でゴロゴロする、カフェで自由時間など、意識的に余白を入れることで、旅の空気が穏やかになる。 - 家族それぞれの“ペース”を尊重する
体力や気分は人それぞれ。余白があることで、子どもも親も「ちょっと休みたい」と言いやすくなり、無理なく過ごせる。 - “予定変更OK”の心構えを持つ
天候や気分で予定が変わっても、「まあいいか」と笑える余裕が、旅の満足度を高めてくれる。 - 移動時間・並ばない選択肢を多めに見積もる
渋滞や休憩を考慮して移動時間は1.5〜2倍で設計。食事もスーパーやテイクアウトなど柔軟な選択肢を用意しておくと安心。 - 家族会議で“みんなでつくる旅程”にする
親が決めるのではなく、子どもも含めて希望を出し合い、優先順位をつけて旅程を組むことで、参加意識と満足度がアップ。
どの章にも共通していたのは、「完璧じゃなくていい」「余白があるからこそ、笑顔になれる」というメッセージです。
🌱 旅は“予定”より“空気”が大事
予定通りに進まなくても、雨が降っても、子どもがぐずっても——
「まあいいか」と笑える旅は、家族の絆を深めてくれます。
むしろ、予定外の出来事こそが、あとで語りたくなる“思い出”になるのです。
🏁 さいごに
このブログが、あなたの旅の不安を少しでも軽くし、
「家族で行ってよかった」と思える旅のヒントになれば嬉しいです。
次の旅が、笑顔と「まあいいか」であふれますように。
それでは、いってらっしゃい!
コメント